「コンクリートに咲いたバラ」

 
 
アメリカのあるミュージシャンが記した自伝的詩集です。

詩集としては特殊な本だと思います。

作者はトゥパック・シャクール。

90年代のアメリカのヒップホップミュージックを
代表するミュージシャン(=ラッパー)です。
過激な生き方と歌詞で多くのファンに支持されました。
25歳の時に銃撃事件で没するという悲劇でも知られています。

そんなセンセーショナルな人物の書いた詩集に、
興味はありませんか?

どんな過激な世界が描かれているのか…
との思いでページをめくると、叙情性溢れる言葉の波に
心を打たれます。

こんなに繊細な感性の持ち主だったのか…!

荒れ狂うトゥパックの人生の下に隠された地下水脈、
音楽の源泉に触れることができます。

ファンならずともおすすめしたい一冊です。




2016 8/29