2016年6月、元ボクシングヘビー級チャンピオンのモハメド・アリが亡くなりました。 残念ながら私は現役時代のアリを知りませんが、追悼の書籍等で、 彼が偉大なボクサーであったと同時に、リングの外でも闘い続けたということを知りました。 彼はベトナム戦争の徴兵を拒み、ボクシングライセンスを剥奪されても屈することはありませんでした。 平和を願い、人種差別と闘い続ける姿こそが真のチャンピオンでした。 1996年のアトランタ五輪で、パーキンソン病を患いながらも聖火台に火をともす姿が 世界中を感動させました。 私は、21世紀に入り、黒人差別は過去のものかと思っていました。 しかし、2016年7月、アメリカで黒人差別に端を発した銃撃事件が発生し、 現在進行形の現実を実感しました。 それは、あまりに根深いものだったのです。 いつでも、 嵐の海に立つ灯台のように人々を励まし続けたアリ。 今後、人々が平和を希求する限り、ますますその輝きを増していくと思います。 |